情報確認:2026年9月5日。画面や制度は変更されるため、実行時にもリンク先の適用条件を確認してください。
結論:ブランド名を消したり、ブランド品を「Unbranded」と偽ったりしても、権利侵害は解消しません。商品の真正性・販売地域・画像の利用権を確認し、出品内容を正確に記載します。削除通知が届いたら、理由を確認せず再出品しないでください。
この記事は一般的な確認手順で、個別案件の法的判断ではありません。請求・訴状・裁判所命令が届いた場合は、該当する国の知的財産に詳しい弁護士などへ相談してください。
VeROによる削除、権利者からの連絡、裁判所からの命令は別の出来事です。どの通知かを取り違えると、必要な確認先や期限も取り違えてしまいます。この記事では、出品前と通知後に分けて整理します。
VeROとパテントトロールは同じ意味ではない
VeROは、知的財産権者が侵害の疑いがある出品を報告するためのeBayの仕組みです。正当な権利保護にも使われるため、申告者を一律に悪質とみなすことはできません。一方「パテントトロール」は特許の権利行使を批判的に表す通称です。商標の申告者やVeRO参加者すべてを指す正式名称ではありません。
特許、商標、著作権では対象となる権利も対応も異なります。NPEとPAEも、すべて同一の組織や悪質行為を意味する言葉ではありません。特許を取得し権利行使から収益を得るPAEについては米国FTCの調査説明を参照してください。この過去の調査は、現在のeBayで申告が増加している証拠ではありません。
本記事の旧版にあった「2026年に申告が増加」「特定カテゴリーの危険度」「相談の多くが知財問題」という記述には、裏付けとなる集計を確認できませんでした。これらの断定は撤回し、公開されている方針と実行手順に改めています。

出品前に確認する5つの資料

- 現物と仕入れ記録:型番、ラベル、付属品、購入元の資料が同じ商品を示しているかを照合します。領収書があるだけで真正性や販売権限が保証されるわけではありません。
- 販売先の地域:正規品でも並行輸入の扱いは地域で異なります。扱いが不明なら対象地域への販売を保留して確認します。
- 権利者の説明:VeROプロファイルや通知にある対象商品・表記条件を読みます。一覧への掲載は販売禁止ブランド一覧を意味せず、未掲載なら安全という意味でもありません。
- 写真と文章の利用権:自分の現物写真・自分で書いた説明を基本にします。外部画像を使うなら利用許諾の範囲を確認します。eBayカタログ画像も対象商品と一致するか確認します。
- 出品の正確性:タイトル、Brand、Character、状態、説明、写真が一致しているかを確認します。メーカー保証・正規代理店という表記も証拠がある場合だけにします。
公式の参照先:eBay知的財産ポリシー/VeROプロファイル一覧。プロフィールは権利者が管理する説明で、全権利者を網羅したリストではありません。
ブランド名・写真でやってはいけない修正
| 避けたい修正 | 確認して行う修正 |
|---|---|
| ブランド品をUnbrandedと記載 | 現物どおりのBrandを記載し、販売可否を別に確認 |
| 別ブランド名を集客用に追加 | 商品の特定に必要な情報だけを記載 |
| ロゴをぼかして真正性の疑問を隠す | 現物の識別情報を明確に撮影。判断できなければ販売保留 |
| Replicaという単語だけ削る | 商品自体が禁止・侵害対象なら出品しない |
| 転載画像の色や背景だけ変更 | 利用権を確認するか、現物を撮影し直す |
仮想例:カメラ本体の刻印がブランドAなのに、削除を避けようとしてBrandをUnbrandedへ変更するのは、購入者への説明も不正確にします。必要なのはブランドを隠すことではなく、通知が指す問題が商品自体、画像、販売地域、説明文のどれなのかを切り分けることです。
削除通知が来たら、記録を残して理由を確認する
- eBay内で通知を確認:メール内リンクだけを信用せず、自分でeBayへログインして該当の出品・通知を確認します。
- 記録を保存:出品番号、通知全文、申告理由、権利者の連絡先、出品時の説明・写真、仕入れ資料をまとめます。証拠を消す目的の完全削除はしません。
- 問題を分類:無断転載画像なのか、商品の真正性なのか、販売地域なのか、通知の具体的な指摘を読みます。不明点は通知で示された窓口へ確認します。
- 再出品を保留:単語だけ変えて再出品せず、通知とeBayの再出品条件に従います。権利者の撤回やeBayからの案内が必要な場合もあります。
- 期限を個別に管理:通知上の期限・時差・求められる行為を記録します。「すべて48時間以内」「削除すれば制裁が止まる」という共通ルールはありません。
詳しい確認先はeBay Seller Centerの知的財産案内です。eBayの削除判断と裁判所による侵害の判断は同じものではありません。アカウント制限や資金の保留が生じても、通知を読まずに他の決済口座まで自動凍結されると決めつけないでください。

金銭請求・訴状・裁判所命令を受けた場合
これは通常の出品説明の修正だけで終わるとは限りません。通知の送信者、事件番号、裁判所、回答期限、対象出品・権利を整理し、対応国の知財紛争に詳しい専門家へ早めに相談します。相手が悪質だと決めつけて放置することも、内容を確認せず支払いや侵害の承認をすることも避けます。
相談時には、通知の原文と添付ファイル、受信日時、現在のアカウント表示、商品の販売・仕入れ履歴を持参します。著作権のカウンターノーティスを商標や特許の通知へ機械的に流用しないでください。提出要件や法的効果があるため、専門家と適用可否を確認します。
ブログだけで和解金の相場、勝敗、解除までの日数は判断できません。通知を受けた事実と、侵害が成立するかという法的評価は分けて扱います。
よくある質問
正規品ならVeROの対象になりませんか?
正規品でも写真の利用権や販売地域など、別の問題があり得ます。真正性だけでなく、通知が指す権利と行為を確認します。
ブランド名を消せば問題はなくなりますか?
いいえ。事実に反するブランド表記やロゴを隠す方法は採りません。商品の権利問題は名称の削除では解決しません。
VeRO一覧にないブランドなら販売できますか?
一覧は網羅的ではありません。商品自体と出品内容、販売先地域の確認が必要です。
通知後は48時間以内に完全削除が必要ですか?
共通の義務としては案内しません。通知に書かれた期限と対応方法を確認し、証拠を保存して再出品を保留します。
自分で撮影した写真ならすべて安全ですか?
写真の無断転載を避ける手段にはなりますが、商品自体の権利侵害や真正性の問題まで解決するものではありません。
権利者からの請求はすぐ払うべきですか?
一律に決められません。通知の真正性、対象権利、期限を確認し、専門家と対応を検討してください。
まとめ:隠すのではなく、根拠と記録をそろえる
VeRO対策の土台は、正確な出品と資料の保存です。販売できる根拠が不明なら保留し、削除後は原因を確認してから次の行動を決めます。制限ゼロを保証する方法ではありませんが、誤った表記や証拠の散逸を避けるための確認手順として使ってください。
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