eBayの商品ページは、「何が届くか」を写真と文章から同じように読み取れる状態に整えましょう。タイトルを長くしたり、説明を飾ったりする前に、状態・寸法・同梱物の食い違いをなくすことが先です。
この記事では、架空の無地ポーチを例に、撮影するカット、英語タイトルと説明文の改善前後、Item specificsの入力、公開前の点検を紹介します。登録から初出品までの全体像は初出品の手順ガイドを先にご覧ください。
情報確認日:2026年9月5日
商品ページを作る前に、事実を1か所へまとめる
同じ商品でも、写真担当のメモには「小さな汚れあり」、説明文には「きれい」、状態欄には別の状態、と分かれてしまうと購入者は判断できません。まず、出品画面とは別に商品メモを作り、すべての欄をそのメモから埋めていきます。
この記事のポーチは、説明用に設定した架空の商品です。実在する在庫、販売実績、売れ筋を示すものではありません。寸法や状態も仮定です。英文はeBay公式テンプレートではなく、編集部が作成した練習例なので、そのまま自分の商品へ転記しないでください。
表は横にスクロールできます。
| 事実を整理する欄 | 今回の仮定 |
|---|---|
| 商品と数量 | 青い無地のファスナー付きポーチ1個。ブランドのない商品と仮定 |
| 外寸 | 平置きで幅約20cm、高さ約12cm。内寸は未測定 |
| 状態 | ファスナー近くに薄い汚れ。ファスナーは開閉する |
| 同梱物 | ポーチのみ。撮影小物や元のパッケージは含まない |
| 不明なこと | 繊維の組成、製造国、防水性能は根拠がない |
「布に見える」ことから綿製と決めたり、日本で手に入れたことから日本製と書いたりしません。原産国や安全性など、販売・申告に必要な情報が取れない場合は公開を保留します。不明点を少なくすることと、都合のよい特徴を増やすことは別です。
eBayの商品説明ポリシーは、状態をタイトル・説明・商品詳細の各欄で一貫させることを求めています。購入者に見える情報全体を一つの説明として扱うのが基本です。
写真は、購入者の疑問に答える順で撮る
仮想ポーチの撮影計画:全体から細部へ
このポーチなら「全体の形」「裏面」「中」「ファスナー」「汚れ」「サイズ」「内容物」が判断材料になります。次の8カットはこの仮想商品のための撮影計画であり、eBayの必須枚数ではありません。商品の性質に合わせて必要なカットを足し引きしてください。
表は横にスクロールできます。
| カット | 撮り方と答える疑問 |
|---|---|
| 1. 正面全体 | 無地の背景で商品を大きく写す。どんな形・色の商品か |
| 2. 裏面全体 | 向きを変え、背面の状態や模様を見せる |
| 3. 内側 | 口を開いて内側を写す。収納部分はどうなっているか |
| 4. 開閉部分 | ファスナーと周辺を写す。構造と状態を判断できるか |
| 5. 汚れの接写 | 明るさと角度を調整する。どのような汚れか |
| 6. 汚れの位置 | 少し引いて全体との位置関係を写す。どこにあるか |
| 7. 寸法 | 定規と商品を同じ面に置く。どこからどこを測ったか |
| 8. 同梱物全体 | 発送する物だけを並べる。何が何個届くか |
撮った後は、状態が正しく見えるかを点検する
汚れを接写するだけでは、ポーチのどの場所か伝わらない場合があります。近い写真と引いた写真を組み合わせ、説明文では位置を言葉にします。写真の順番を変えたら、英文の「Photo 5」のような番号参照も一緒に直してください。
撮影時は、青色が実物とかけ離れない明るさに整えます。補正で汚れや色むらを消したり、見えない部分を生成画像で補ったりしないでください。ブログの説明図と、販売する現物を証明する商品写真は用途が違います。
写真ポリシーでは、商品を正確に表さない画像、後から加えた宣伝文字・枠・透かしなどが認められていません。写真番号や「送料無料」の文字を画像に描き足さず、説明文や所定の設定欄で伝えます。必要な仕様は写真追加の公式ヘルプも参照してください。

背景・光・ピントから見直したい場合は、商品写真の撮り方ガイドへ進んでください。
英語タイトルの改善前後:宣伝語を商品情報に置き換える
タイトルは、購入者が商品を探すための手がかりです。eBay.comのタイトル上限は80文字。文字数を埋めるために類似ブランドや未確認の特徴を追加せず、商品を特定できる語を優先します。eBay Japanのタイトル・説明文の案内でも、無関係な商品名や煽り文句を避ける考え方が示されています。
改善前の例
Amazing Cute Pouch Best Quality From Japan
「Amazing」「Best Quality」は根拠も具体性もなく、形や大きさを知りたい購入者には情報が足りません。「From Japan」だけでは、製造国なのか発送元なのかも読み取りにくくなります。
改善後の例
Blue Fabric Zipper Pouch 20 x 12 cm Unbranded
青色/布製の外観/ファスナー付きポーチ/外寸/ブランドなし、という今回の仮定に対応させました。実際の素材表記は確認できる範囲にとどめ、綿などの組成は加えていません。
この順番がすべての商品で正解という意味ではありません。型番で探される商品なら型番、サイズ違いがある商品ならサイズなど、見分けるために必要な情報を選びます。ブランド商品では実物の正しいブランドを使い、「Unbranded」を入力の逃げ道にしないでください。
今回の汚れは写真と状態の説明に具体的に記載し、タイトルに「Perfect」「Like New」などの矛盾する語を入れません。状態をタイトルに書く場合も、カテゴリの状態定義と実物の両方に合う表現へそろえます。
候補語の残し方や別商品の英文例は、英語タイトルの作り方ガイドで確認できます。

Item specificsは、説明文の代わりではない
必須・必須予定・推奨の違いを読む
Item specificsは、色・サイズ・ブランドなどを項目ごとに入力する欄です。購入者はこれらの条件で検索結果を絞り込みます。本文に「青」と書いていても、Color欄が違えば同じ情報として扱われるとは限りません。公式のItem specifics案内を基に、必要な項目を分けて考えましょう。
- Required:新規出品や修正時に求められる必須項目。
- Required Soon:今後必須になる予定の項目。表示された適用時期を見る。
- Recommended・Additional:商品の検索や理解を助ける項目。分かる範囲で正確に追加する。
ポーチの例では、ColorならBlue、Brandは本当にブランドのない商品で適切な選択肢がある場合だけUnbrandedとします。外寸の幅と高さを逆にせず、画面の単位も読みます。素材の組成が不明なのにCottonと入力したり、製造国不明なのにJapanを選んだりしません。
項目名や選択肢はカテゴリによって異なります。必須項目に適切な値を入れられない場合は、カテゴリ選択と商品資料へ戻りましょう。「Does not apply」「N/A」は何でも埋められる万能な値ではありません。メーカーが識別情報を提供しているのに別の値で省略することは、商品説明ポリシーに反します。
説明文は、項目欄だけでは伝わらない汚れの位置、測り方、同梱しない物などを補います。二つの欄で役割を分けながら、同じ事実を伝えることが大切です。
必須項目の見分け方や既存出品の見直しは、Item specificsの入力・一括修正ガイドで確認できます。
英語説明文の改善前後:評価語ではなく状態を書く
説明は、あいさつや宣伝を長くするより、受け取る商品を判断できる順に書きます。eBay.com向けの例なので英語を使います。他の販売サイトへ展開するときは、そのサイトで求められる主要言語に合わせてください。
改善前の例
Very good condition. Nice pouch. Please check the pictures. Thank you.
何をもって「Very good」としたのか、サイズや汚れ、同梱物が分かりません。写真を見るように頼むだけでは、必要な説明を補えない部分が残ります。
改善後の例:架空のポーチの説明
Item
One blue unbranded zipper pouch.
Condition
There is a light mark near the zipper. See the close-up photo and the wider view for its location. The zipper opens and closes.
Size
Approximate outside measurements when laid flat: 20 cm wide x 12 cm high. Inside dimensions have not been measured.
Included
Pouch only. Original packaging and photo props are not included.
日本語では、「青いポーチ1個/ファスナー近くに薄い汚れ/開閉する/平置き外寸が約20×12cm/内寸未測定/本体のみ」を伝えています。防水、耐久性、特定用途への適合など、調べていない性能は追加していません。
この英文は商品部分だけの例です。実際の出品では、選択する商品状態、配送サービス、発送までの時間、返品設定も整え、説明が設定を上書きするような約束になっていないかを見直します。以前のテンプレートに残る「どの国でも同じ送料」「すべての税金は購入者負担」といった文を、無条件で使い回さないでください。
翻訳・AIの案を使うときに見る4か所
- 数量と単位:1個がセットになっていないか。外寸を収納可能サイズとしていないか。
- 肯定と否定:「含まない」「測っていない」が消えていないか。
- 状態:「薄い汚れ」が「汚れなし」や曖昧な美品表現へ変わっていないか。
- 性能:素材や防水など、商品メモにない特徴が増えていないか。
逆翻訳は見落とし探しの補助になりますが、英語の正確さを保証するものではありません。元のメモと照らしても判断できない一文は、根拠を調べるか、意味を保った短い文に書き直しましょう。
価格・配送・返品設定と、本文の約束を合わせる
商品ページが整っても、購入者に表示される送料や発送条件が違えば、期待のずれは残ります。価格は、条件をそろえた販売履歴と自分の費用を基に判断します。相場比較はリサーチの実践ガイドに分け、この記事ではページ全体の整合を優先します。
手数料の検討ではざっくり約20%を最初の目安としつつ、公式の一律料率とは考えません。送料・関税まで含む総費用の上限でもありません。手数料、国際送料、梱包、関税などを別々に見積もり、未確定の項目をゼロにしないでください。関税額は事前確定が困難です。
DDPの条件は米国向けとEU向けの公式案内を分けて読みます。送料や到着日数を説明文で固定的に約束せず、配送設定と実際に利用できるサービスを合わせましょう。

よくある失敗を、公開前に逆向きで点検する
最後は、完成したページから商品メモへ戻る順番で読みます。自分が入力した順に読むと見落としやすいところを、購入者に見える情報から点検するためです。
表は横にスクロールできます。
| 失敗パターン | 修正する場所 |
|---|---|
| 本文には汚れあり、状態欄は矛盾する状態 | カテゴリの状態定義を読み、状態欄・写真・本文を一緒に直す |
| 幅と高さの単位・数値が逆 | 測定メモから、タイトル・詳細・説明を横断して直す |
| 写真にある小物が同梱されるように見える | 紛らわしい写真を撮り直し、同梱物を明記する |
| 外寸だけで収納できる物を断定 | 外寸と内寸を分け、未確認の適合表現を除く |
| テンプレートに古い配送・税金の説明が残る | 現在の配送設定と注文条件に合うか読み直す |
スマートフォンでは、説明文の最初に商品と状態が見えるか、長い英文が続いて読み飛ばされないかも見ます。大きな表や装飾付きテンプレートを商品説明に詰め込まず、短い見出しと段落で伝えるだけでも整理できます。本文に「写真参照」と書いた箇所は、該当写真が公開画面に存在することまで点検しましょう。
公開後に質問が来たら、その質問がどの情報不足から生まれたかを記録します。たとえば「内側のサイズは?」が繰り返されるなら、値下げより先に内寸を測って追加する方が課題に合っています。これは改善の判断例であり、販売増加を保証するものではありません。
公開後に売れない場合は、表示・閲覧・購入を切り分ける診断手順で、次に確認する箇所を整理できます。商品ページの不足を直す作業と、販売結果の原因を調べる作業を分けて進めましょう。
よくある質問
タイトルは80文字いっぱいにするべきですか?
上限まで埋めることより、商品を特定する正確な語を入れることを優先します。無関係なブランド、同じ語の繰り返し、根拠のない状態・性能は追加しません。
ブランドが分からなければUnbrandedでよいですか?
分からないことと、ブランドのない商品であることは違います。実物や資料を調べ、必須項目に正しい値を入力できない場合は出品を保留してください。
傷や汚れは写真だけで伝えられますか?
位置と内容を説明文にも残しましょう。接写だけで位置が分からないときは、引いた写真を追加します。状態欄と写真・本文が矛盾しないようにします。
AIが書いた説明をそのまま使ってよいですか?
提案文は下書きとして扱います。数量・寸法・否定・同梱物・性能を商品メモへ戻って点検し、根拠のない特徴や約束があれば修正してください。
売れている他の出品者の写真や説明をコピーできますか?
無断で流用しません。eBayの出品ガイドラインも、他者の画像・文章を許可なく利用しないよう案内しています。何の情報が必要かを学び、写真と説明は自分の商品に合わせて作成してください。
まとめ:次の1ページは、形容詞より事実を増やす
ポーチの例では、抽象的な「高品質」を、色・外寸・汚れの位置・同梱物へ置き換えました。商品メモを正本にし、写真、タイトル、Item specifics、説明文、販売設定を一続きで点検しましょう。まず1ページの情報不足を直すことが、再利用できる出品の型を作る第一歩です。


